まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2012年12月

冬霧や遠くの山の麓まで
ベネチアのラジオ微かに春遠し
侘助や猫の尻尾の揺れる家
南天の一粒落つる紅さかな
沸かぬ風呂待ちくたびれて虎落笛

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北風の底にありけり谷の家
夜診には我一人待つ暖炉端
寒さにもややも馴れてか庭を掃く
長尺のつえは危うき霜の道
冬日和杖の音では猫覚めず

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埋み火を甦らせて腸焼けり
黄さんとコリアの街やちゃんちゃんこ
色柄の蒲団に埋もれ眠りねこ
起こし炭かほり広げて店開ける
キムチ漬けいやはや辛き歳暮かな

 童子関西句会、コリアンタウン吟行、いやはや寒さと脚の痛みとの闘い。以前は、鶴橋商店街は、単なる地元のコリアンの人の為の商店街であったけれど、今では、観光客に主眼が置かれ、チャングムの写真を飾ったり、韓国宮廷料理風食堂等が出現、商魂たくましい。また、キムチ、トッポッキ、ホットク、チヂミ、キンバ韓国風巻きずし)等を店頭で買って、試食用のベンチでゆっくり味わうことが出来るようになり、朝食のモーニングは、ソルギと韓国茶、昼食は、この様なもろもろの総菜類に埋もれて、お腹は膨れあがるばかりであった。

暗き空直通特急冷えてゆく
焼き肉は胃にもたるるや漱石忌
杖つきて何を拾ふや冬句会
凍鶴やここは鶴橋焼肉街
電熱器薄ら紅きにチョゴリ着て

枯芝に松緑なり丸の内  明治28年

この時期は、何もかも枯れ果てた中で、緑のものが目につくようになる。
江戸城の松の緑をみて読まれた句と思えるが、枯れ芝に松の取り合わせは、いかにも古風である。
そういった効果も子規は狙ったのだろう。