三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。
日脚伸び詩歌集等眺めをり女君指さしてをり冬の果冥き夜に玲子描くや雪女雪晴れて額眩しき窓の外佐保姫の裳裾はためく唐の船
祖母が同人だった短歌雑誌六甲、玲子叔母が表紙やカットを描いていたのを発見、波の感じとか楽しそうでよいと思います。
戦争画書かされてゐし祖父の冬かじかみて眺めてをりし鉄条網冬の鳥数羽飛び消え戦の野鉄兜眼鏡割れて血も凍る冬ざれの屍踏みたる強行軍久しぶりに祖父の遺作を眺める。キャンバスを巻いたままのはひび割れて、戦争画もいささか風化していた。
寒木瓜の枝節々に雨滴かな菜園に八重の草木瓜咲きてをり灯明のしたしく揺るる初地蔵龍の玉呑み込んでみせ白髪かな凍つる月下弦となりて虎の刻近所の焼き餅地蔵様が祀られている。今日は初地蔵。おいなり様のとなりに地蔵堂がある。真っ赤な鳥居をくぐるとそこに地蔵堂。焼き餅地蔵の由来は、ある橋の下からお地蔵様が見つかった。お地蔵様に焼き餅をお供えしたところ、その村落だけが、大火事から免れたという伝説。
関西大学文学部国語国文学科卒、佛教大学大学院修士課程国文学専攻修了(通信課程) 国学及び近世文学及び書誌学を肥田皓三先生に学ぶ。 趣味は、音楽(ピアノ、ギター演奏) 天体観測(惑星等)神戸市在住。俳句結社童子