まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2013年04月

石楠花の花弁を透けて日も染まり

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道外れ白石楠花はそつと咲き
石楠花や同じ紅にも濃く淡く
石楠花の花弁を透けて日も染まり 
緑風の花生け垣の妙なるや
石楠花は暗きを好み咲き群れて
森林を抜けたる向かう躑躅燃ゆ
東屋の窓辺に山の春惜しむ
すれ違い石楠花揺らし渓下る

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六甲山森林公園(自宅から徒歩で30分)を吟行。
石楠花の花盛りということで、多くの訪問者でにぎやかでした。
幸いにも涼しい天候で、高原を吹き渡る風の心地よさと石楠花の美しさを堪能。

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花をみて疲れたら、東屋で一休みです。
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フルトベングラー鳴りたる暮の春

sirotusubaki
























囀りはひかりと共によみがえり
紅白の椿を父母と崇めけり
フルトベングラー鳴りたる暮の春
前宅の藤花つきたる荷物かな
郭公の鳴きたる渓のなほ暗く

茶坊主の頭ちよろりん雪餅草

おはようと頭を撫でてチューリップ
勝ち馬の今駆け来たり龍天に
すかんぽや藤村の詩譜懐かしき
惜別の歌口ずさむ緑雨かな
茶坊主の頭ちよろりん雪餅草

虎杖の茎濡れそぼつ朝の雨

春霖の庇の下に猫とをり
春星を見過ごす程に地震が来て
灯朧や目やにの臭き本の虫
虎杖の茎濡れそぼつ朝の雨
足首に烏の豌豆まつわりて




金銀の風光りたるベンチかな

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春筍や想い出話しもほろ苦く
黄色なす八重山吹の眩しさよ
高枝で土鳩恋していかならむ
金銀の風光りたるベンチかな
黒髪の香り微かに木の芽風

ライター情報

関西大学文学部国語国文学科卒、佛教大学大学院修士課程国文学専攻修了(通信課程)
国学及び近世文学及び書誌学を肥田皓三先生に学ぶ。
趣味は、音楽(ピアノ、ギター演奏) 天体観測(惑星等)神戸市在住。俳句結社童子

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