まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2013年04月

山の背を転げまわりぬ春の雷

なんとなく雷神のあのユーモラスな姿が見えてきそうな愉快な句である。
実際、春の雷は、山辺に沿って低いところに発生することが多い。山の麓にかけて気温が下がって湿度も高い。だから、夕方近くにゴロゴロ言うこともある。

ある意味、擬人的な表現だが、春の雷ののどかさがよく表現できている佳句である。

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白蝶の上がる高みに天守跡
見逃せば青葉隠れや陣羽織
八重桜くちづけの句を詠める人
城門を出ずる方にや揚雲雀
眺むれば御殿の庭も水の春
石積みの数に余りて黄蒲公英


童子関西句会、二条城吟行。
当日、風邪で体調悪く絶不調。

それでも遅咲きの桜の美しさに酔いしれることができました。


地震のあと一際眩し散り桜
電線に揺れ親恋しきや燕の子
余震来て春の障子戸揺らしけり
皮かむり一つ開かずチューリップ
地震が来る春かなしきや犬の声

昨日はなにやら嫌な気分で、句を作れませんでした。

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辛夷の絵届く頃には散りてをり
新しき絵の具乾きて花の冷え
山桜息切らし来るを迎えをり
はこべらを踏みつつ今日もシヤツを干す
春障子一枚開けて山の峰

彼一語我一語新茶淹れながら

彼と我との関係について詠んだ句であろうが、そこに「新茶」が介在している。新茶によって会話が成り立っている。だからこそ新茶が主役なのである。

昨日の句では、山葵漬が2人の尼の人間関係を動かしたが、こちらは、新茶である。

彼一語我一語と会話を簡潔に表現している。
一語一語と重なるところに2人の人間関係の深さが伝わってくるような。

また、新茶の爽やかさがあり、おそらくはベタベタしたところのない潔い関係なんだろう。

簡潔な佳い句だと思う。