まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2014年01月

乳牛のつぶらな瞳春を待つ

昨日は、仕事で闘竜灘へ。

名前は素晴らしいですが、実際、何もないのどかな風景が広がっています。
闘竜灘よりも、その周囲、広がる冬枯れの田畑。
あるいは、寒肥の匂ひなど、のどかな世界です。

自宅からは神戸電鉄粟生線で、粟生駅終点へ。
そこから単線のJR加古川線に乗り換えて、西脇方面へ向かいます。
ワンマンなので、自分でドアを開けて、滝駅で下車。
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中古車の錆に染まりて雪残る
小野からは毛糸の手袋乗車して
屋根朽ちてまだら瓦の冬館

滝駅から客先まで歩く間に俳句を作りました。
昼食がまだだったので、飲食店を捜したのですが、どこにもそんなものは
ありませんでした。トイレもありませんでした。

途中で乳牛を飼っている農家さんの前を通ったり、
冬の農作業をやっているお百姓さんに何度も逢いました。
列車は1時間に1本。
久しぶりに往復10㎞以上の道のりを歩きました。


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乳牛のつぶらな瞳春を待つ
枯野から大きな枯野開けけり
冬萌えの美しき畦歩みをり
畦道で冬菜摘みてふ老女かな
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日も射せば闘竜灘でお菜洗い
寒肥の道延々と三里かな
凍雲の目指す彼方に毘沙門天
 

一椀の茶湯授かるや冬遍路

今回の観音巡礼は、姫路市の書写山円教寺(西国27番)と加西市の一乗寺(西国26番)
まず最初に円教寺をお参りしました。当日は、年に一回の初観音のご開帳及び修二会ということで、混雑が予想されましたが、朝の早い時期であったので、混雑にも逢わず、ご本尊の如意輪観音菩薩を拝するが出来ました。お寺の展示室には、定朝作の大日如来像、十二神将、薬師如来、不動明王等、貴重な仏像をみることが出来ました。

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書写山には、ロープウエイで標高400メートルまで一気に登った後、その後は、急斜面の登山道です。
境内は、全く舗装も砂利も敷かれておらず、創建当時の面影をそのまま遺した伽藍です。
建築物は、ラストサムライや宮本武蔵、今度のNHK大河の黒田如水も、当地でロケが張られるようです。

この後の加西市の一乗寺も由緒の或る古いお寺で、200段の石段を登って行かねばなりませんが、お堂の中はは、なかなか赴きがありました。山門の前では、巡礼者の為にお茶等をふるまっていただきました。
息も凍るような寒さであったので、大変ありがたかったです。


一椀の茶湯授かるや冬遍路
土凍てて書写山の道堅かりき
先達の教えを余所に笹子鳴く
木柱に札打つ跡や冬伽藍
銅鐘の青光りたる寒の内
大寒や大日如来の光る指
大鬼も汁を啜りて修正会かな
春待つと申しけるかな観世音

人日ってやはり人が動き出すような

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花生けて人日の日を過ごしけり
美しく凍り付きたる森をみて
三尺の蒲団の中を蹴り広げ
初仕事やりたきことも中にあり
千両も万両も成る襤褸家かな

俳句童子の西日本句座始に申し込むのを忘れていろいろな人にご迷惑をかけてしまいました。
昨年は、あまり進展がない一年でしたが、今年もこの調子で無理をせずに続けていければと
思います。


まつたりと人日迎え始業式

裏のおうぶ中学のチャイムが鳴り始めました。
僕もお屠蘇気分を忘れてそろそろ布団からでないと。
 

初詣

お正月は、川西の実家で静かに過ごしています。
午前中は、お屠蘇とおせち料理でなにやらあっという間に終わってしまいました。

午後からもいい天気だったので、初詣に、実家の近所の多太神社、それから清和源氏発祥の地にある多田神社にお参りしました。多田神社を多くの人であふれかえっていました。お参りを無事に済ませて、籤をひきますと、中吉でした。
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薄暗くなって実家に戻ってみたら、真新しい門灯が点いていました。

新調の門灯点けば礼者来て
取り取りの屋台の前で初写真
玉入れに勝ちて取りしは福袋
参道の往路復路に破魔矢持ち
押し合いも清々しきや初詣
中吉に苦笑いかな初神籤
喰積の睨み残しを惜しみゐる
熱燗の年酒のこれは三本目

 

謹賀新年

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新年あけましておでとうございます。
皆様方の御多幸を心からお祈り申し上げます。
今年も 平穏でよい年になりますように。

昨年の秋から佛教大学に入学し、毎日、試験とレポートに追われる身となりました。
また、仕事も今年が正念場です。そんな中で、今年の俳句活動はどうなりますやら。

初心を忘れずに頑張っていきたいと思います。
 
ライター情報

関西大学文学部国語国文学科卒、佛教大学大学院修士課程国文学専攻修了(通信課程)
国学及び近世文学及び書誌学を肥田皓三先生に学ぶ。
趣味は、音楽(ピアノ、ギター演奏) 天体観測(惑星等)神戸市在住。俳句結社童子

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