まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2014年04月

竹の秋

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谷上はただ一面に竹の秋
竹の秋見上げるのみの五十路かな
東雲と竹の秋とを気づくまで
村雀竹の秋なむ祝いける
通学の子等は揺らして竹の秋














加藤郁乎展

加藤郁乎展に行きましょう。
http://h-am.jp/exhibition/2014/kato/index.html

僕も真似して作ってみたけれど、無理のだうめきむりのびっちでした。

言霊に裏おもてあり五六月 加藤郁乎
じれ酒に色は山吹忍び駒 加藤郁乎
月の輪が豊葦原の葦を吹く 加藤郁乎
大川は大人の川や川開き 加藤郁乎


また死にてまたも生まれて春うらら 強
飲み明かししゅくせとならむ春の月 強
春惜しみ一鞭ごとに尻疼く 強
おろおろと財布さがして春交差点 強
洗骨の嗚呼なまなましはゑ生まる 強
春日は一回性の森だと付け火せむ 強
ふらここでなむかんぜのんぱりちんこ 強
李の花とだうめきむりのびつちさぼりんこ 強

みどり児の肌えの匂ひ桜草

実家の桜草が満開、いい季節になってきました。
もうすぐ門のところの藤棚もゆかしく感じられる頃合いになるでしょう。

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みどり児の肌えの匂ひ桜草

桜草彼方に向くはほのぼのと

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白紙の切り絵集めて桜草
桜草ゆかしき庭の狭きこと
世迷い言消ゑて忘れむ桜草


火星観測

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この2日間は火星が地球に接近しているというので、ベランダに望遠鏡などを出して観察です。


東雲にふれつはなれつ春満月

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マルス星春満月のとなりにて
朧気や一億キロの火星かな

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春星のまたたく中に火星かな
阿国忌大軍神の星が来て


 

巡礼と俳句 その1

西国三十三カ所観音霊場の巡拝・巡礼に参加されている人の中には、四国八十八カ所巡礼も並行してされている方もおられて、一度打ち終わっても逆打ちとか、切れ目無く巡礼を続けていく。

「今度、これなくなったらゴメンね。(^_^)」と骨が折れた女の人。骨粗鬆症と高齢とか癌を患っていた骨が制ガン剤の副作用でボロボロなんですって。「今度、これなくなったら。」というのは、極楽往生の本願が実ったということで、巡礼のみんなは、全然、悲しがったりしません。

この世は仮の宿りということで、極楽往生を願って巡礼を切れ目無く行われている。80歳を過ぎてお参りされているかたは、みなさん覚悟されておられます。

一度、無事に全ての霊場を参り終えた時には、一つの節目を感じるそうです。俳句で句集を出されるようなものでしょうか。俳句も巡礼もどこか似た点があります。
ライター情報

関西大学文学部国語国文学科卒、佛教大学大学院修士課程国文学専攻修了(通信課程)
国学及び近世文学及び書誌学を肥田皓三先生に学ぶ。
趣味は、音楽(ピアノ、ギター演奏) 天体観測(惑星等)神戸市在住。俳句結社童子

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