まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2014年04月


 

琵琶西岸を北上する車中には、未だ雪をいただく峯を遠景に眼前には、満開の桜や山躑躅など様々な花にまるで山が笑っているようでした。

蓬莱の花と見まがう残り雪
満願の近づきたるに山笑ふ


宝厳寺は、琵琶湖の中にあり、今回は、近江今津より船出して、湖面を連絡船にて横断しました。

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麗らかや琵琶湖周航歌碑眺め
空と湖おぼろの中の船出かな
奥琵琶の北の方には斑雪山


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竹生島への接岸が近づくと切り立った岩の上は桜の花で一杯で、その中に遙か奈良時代の昔からある伽藍堂宇が見えてきました。

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飛ぶ花や竹生の島の影深し
唐門の檜皮の屋根に落つる花
春風にかはらけ投げもふらふらと
春光や弁財天の頬まどか
遍路着の埃を払ひ読経かな

残念ながら竹生島での滞在は短時間に止まり、次の巡礼先の長命寺を目指します。途中は、水郷というところを通って行きますが、折しも、桜並木が満開で、とこに彦根城の当たりは大変な渋滞でした。

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陽炎や彦根の天守揺らぎをり
花見舟かたぶく程の人乗せて
花のひと山盛り乗せて彦根城

彦根城を過ぎると、今度は、水郷と呼ばれる地域で、花見の舟がそこかしこに行き交っています。


菜の花の水路辿れば志賀の海
水郷の舟行き交ひて花篝


水郷を過ぎて安土城も過ぎれば大中の湖干拓地であり、大規模農業近江牛の銘産地である。


一番草もう膝丈に伸び来たり
畦塗りて青天映す水田かな
麦踏むや安土の城は今は無く
屋根替えや近江牛舎は延々と


近江平野は、もはや一面の菜種の海の様、バスは船の様に横切って、ようやく長命寺境内に到着。折しも春の大祭の準備でした。

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花の中松明立つや火の祭
名残花散らして響く大太鼓

八百八の石段上がり春伽藍
草萌の火種のごとく丹塗塔
三仏の功徳願ひて花鎮め


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今週も多田院に観桜に出かけた。
今度は、遅すぎて散り際の桜となっているところもあった。
一番きれいだったのは近所の公園の老桜だった。
この辺りで一番大きく見事な桜樹だ。
その下のブランコには、いつも2人の女の子が過ごしている。
きっと仲良しさんなんだろうな。


花散りて祭文語りの声とほく
花冷えに縮まりたる寝相かな
朽ち果ててただ一輪の桜散る
花衣閻魔の影より駆けて来て

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花づかれ多田満仲の御前なり
清流に多田蔵人の飛花落花
清明のまなこの奥に光るもの