高山駅からすぐ近くの飛騨国分寺がある。
朝の短い時間、この寺を訪れてみた。
山号は医王山。ここは、飛騨三十三観音霊場の一番札所でもある。伽藍は、薬師如来本堂(室町時代)、三重塔(文政年間再建、国分寺創建の時は、七重の塔で、この塔を建立した時の逸話になったのが、大銀杏)他。
薬師如来座像、聖観音菩薩立像は、平安時代に作られた。また、天然記念物として、国分寺が創建された天平年間に植えられた大銀杏、推定樹齢1250年が中央に立っており、伽藍よりもずっと堂々として目立っている。
新緑に朱塗りの映えて大本堂
天平の銀杏大樹も若葉かな
卯花の垣間にみゆる古刹かな
鐘楼をくぐりぬければ青葉風
さるぼぼを供ふ御堂も若葉冷え
牡丹は揺るるにまかせ観音経