まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2014年08月

実家の私の部屋のものを整理する為に大量の本やら、収集品(郵便切手等)を処分して箱詰めしている。ガムテープがすぐになくなるので、買いにでた。コーナンでは200円くらいなのが、近くのシャッター通りの文具店で買えば600円もするので、驚いた。この街は、そういった不便にも耐えて、多くのシルバーエージが閑かに暮らしている。うちのも含めてボロボロな昭和住宅も残っているが、最近では、平成、それも最近になって立て替えられた家が増えて来た。ちょうど私くらいの人が第2世代として、親の家を引き継いで、立て替えているのだろう。僕の場合は2人兄弟なので、この家をそのまま引き続くことも出来ず、相続の費用も負担できないので途方に暮れている。家もボロボロだが、勤務している会社も倒産寸前で給料も遅れがちでは、立て替えなど夢のまた夢だ。そんなことを考えながら、この街を歩いていると、閑かに、しかし、確実に秋が忍び寄ってくる。そういった散策に目にしたものを数句つくってみた。

きれぎれの池の風来て法師蝉
空蝉の垣のむかうで茶の湯かな
稲つるみほつたらかしの荒れ田にも
縁遠き街の外れや烏瓜
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新しき家の裏戸に百日紅
マチユピチユに似た石垣や萩の花
敢えてまた白百合の花剪らず置く
日盛りに黄色も栄えて薬師草

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走り来る兎白きや今朝の秋
かまきりに臍を噛まれて残暑かな
新涼の星座は高し谷の道
一葉の髷の黒きや夕さやか
台風過匂ひ気になる古畳



 


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一夏をビールの林で過ごしけり
テーブルを埋めて一人やビール林
泡立てて無心といひて麦酒かな
蟷螂をお腹に載せてハイボール
観音経唱和し終えてビールかな
 

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音盤の音ぽつぽつと敗戦忌
摂氏二十四度のもうここは秋
魂祀り位牌にだれぞ知らぬ人
墓碑の文字指で辿るや生御魂
洗米をそなふる墓も秋茜

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美しく御墓洗ひて五十路かな
鶏頭の深紅に埋めて焼場跡 
せきれいに覚られぬほど影薄し
翡翠色のぶんぶん一つ放てみる
売る本を箱に詰め終え処暑近し
売らぬ本開きてまたも秋団扇