2016年06月
30年ほど昔、関西大学時代、近世文学演習Ⅱが俳諧の授業で、乾裕幸先生について芭蕉の連句を学び、実際に簡単な連句を等をつくって遊ぶ授業だった。
これが当時のテキストでした。この本は芭蕉の連句の仕組みと作法を知る上で判りやすく簡単でお薦めです。
乾先生の御著書の中で、自著でもっと愛着があるものとしてこの本が挙げられてました。
来年卒業という年に大学で出来た数少ない友人達と芭蕉句碑をめぐる旅をしました。ちょうど、時雨忌(生誕340年祭)の時に米原、彦根、義仲寺をほぼ無賃で旅行した時の写真、左端が私です。まんなかのY君は、柳川の出身でしたが、一昨年、逝去されました。大学時代の友達は右端のK君しかいません。彼は加古川の図書館員をされています。もう長い間逢っていません。K君が昔の写真を紛失したから焼き増しして欲しいというので、デジタル複製したのがこの写真です。
時雨忌や身ぐるみ剥がれ句碑の前
亡き友と枯野の果ての枯野かな
これが当時のテキストでした。この本は芭蕉の連句の仕組みと作法を知る上で判りやすく簡単でお薦めです。
乾先生の御著書の中で、自著でもっと愛着があるものとしてこの本が挙げられてました。
来年卒業という年に大学で出来た数少ない友人達と芭蕉句碑をめぐる旅をしました。ちょうど、時雨忌(生誕340年祭)の時に米原、彦根、義仲寺をほぼ無賃で旅行した時の写真、左端が私です。まんなかのY君は、柳川の出身でしたが、一昨年、逝去されました。大学時代の友達は右端のK君しかいません。彼は加古川の図書館員をされています。もう長い間逢っていません。K君が昔の写真を紛失したから焼き増しして欲しいというので、デジタル複製したのがこの写真です。
時雨忌や身ぐるみ剥がれ句碑の前
亡き友と枯野の果ての枯野かな
童子関西句会の吟行は、島原遊郭の跡へ。
島原は、東西約180m、南北約220mと面積自体はかなり小さい花街ということで、実際に小さなところで更に現在では、花街の組合からも外れており、住宅地となっている。その中に遺る遺跡を見学して、果たして句が出来るのか、連衆も苦吟するかと思われたが、句会では、この小さな閉鎖空間を雄弁に語る句が多く見受けられた。
集合時間に遅れ、更に、壬生の方に間違って行ってしまったので、スマホのナビ頼りで、大門まで来たとき、もう正午を過ぎていた。句を作るのは、丹波口から京都駅、京都駅から地下鉄烏丸までの車内ということで、即席に近い状態だった。
抱籠や西新屋敷太夫町
水打つや江戸も明治も輪違屋
風流の蚊に喰われ来て輪違屋
大門のひらんとしてや風涼し
楼閣もかつて住みよき青簾
行水を出でて義士殿御登楼
夏座敷遊女の持仏ひんやりと
葉柳も見返り柳となればこそ
壬生塚に真紅の隊旗虎が雨
汗まみれ句会にいつも遅れ来て
麦秋やカザルスのセロ音盤で
白服でぜんまい巻きて蓄音機
久しぶりにちょうど30年前に国文学科を卒業した関西大学を訪れた。
別に卒業30周年ではないのだが、SPレコードのミニコンサートがあったから。
SPレコードは、OBの製薬会社の人が収集したのが寄贈されたものでクラシックが中心で80組程度。
会場は、円形の陳列室を持つ博物館。昭和30年代に造られた建物。
僕が学生の頃は、ここが図書館で、30年前はエアコンも入ってなく、ちょうど今頃は窓を開け放って燻煙の香りする中で、汗をかきかきレポートや課題にいそしんだものだ。
現在は、冷暖房完備、湿度調整されて快適な環境。円形ホールなので、素晴らしく音が響くので、これは期待できるぞって感じ。
蓄音機は、「クレデンザ」という名前の豪華な機械で、巨大な箪笥の様な形をしている。電気増幅を一切せず、発条式。音盤から鋼鉄の針で拾った音を細長い管の様なピックアップから箪笥の中身の大部分を占領しているホーンに共鳴させる。曲目は、次の通りであった。
曲名 J.S.バッハ『無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調』
パブロ・カザルス(チェロ)
J.S.バッハ『甘き死よ来れ』
パブロ・カザルス(チェロ)、ブラス・ネット(ピアノ)
音盤を3面かけると発条を巻くハンドルを回す。レコードの片面が終了するたびに針を交換で、バッハの組曲等は、20分位なのが、小一時間もかかったような。音は素晴らしく良い。私もSPレコードを持っていて、電気で増幅して聴いているが、それに比べて高音は耳障りなところはまったくなく、ジリパチノイズもかなり遠くで幽かになっている感じ。カザルスが目の前で弾いているような錯覚を覚える程の迫真的な音なので、電気等を全然使わなくても音が聞こえるので感動でした。
その後は、ガラス展を鑑賞。ポンペイの遺跡から出土した銀化した硝子製の水差しから、大阪硝子製の硝子食器類まで、その中で美しかったのが、ウラニウム硝子の光沢が涼しげなもの。
ぎあまんの青妖しきや夜光杯
白服でぜんまい巻きて蓄音機
久しぶりにちょうど30年前に国文学科を卒業した関西大学を訪れた。
別に卒業30周年ではないのだが、SPレコードのミニコンサートがあったから。
SPレコードは、OBの製薬会社の人が収集したのが寄贈されたものでクラシックが中心で80組程度。
会場は、円形の陳列室を持つ博物館。昭和30年代に造られた建物。
僕が学生の頃は、ここが図書館で、30年前はエアコンも入ってなく、ちょうど今頃は窓を開け放って燻煙の香りする中で、汗をかきかきレポートや課題にいそしんだものだ。
現在は、冷暖房完備、湿度調整されて快適な環境。円形ホールなので、素晴らしく音が響くので、これは期待できるぞって感じ。
蓄音機は、「クレデンザ」という名前の豪華な機械で、巨大な箪笥の様な形をしている。電気増幅を一切せず、発条式。音盤から鋼鉄の針で拾った音を細長い管の様なピックアップから箪笥の中身の大部分を占領しているホーンに共鳴させる。曲目は、次の通りであった。
曲名 J.S.バッハ『無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調』
パブロ・カザルス(チェロ)
J.S.バッハ『甘き死よ来れ』
パブロ・カザルス(チェロ)、ブラス・ネット(ピアノ)
音盤を3面かけると発条を巻くハンドルを回す。レコードの片面が終了するたびに針を交換で、バッハの組曲等は、20分位なのが、小一時間もかかったような。音は素晴らしく良い。私もSPレコードを持っていて、電気で増幅して聴いているが、それに比べて高音は耳障りなところはまったくなく、ジリパチノイズもかなり遠くで幽かになっている感じ。カザルスが目の前で弾いているような錯覚を覚える程の迫真的な音なので、電気等を全然使わなくても音が聞こえるので感動でした。
その後は、ガラス展を鑑賞。ポンペイの遺跡から出土した銀化した硝子製の水差しから、大阪硝子製の硝子食器類まで、その中で美しかったのが、ウラニウム硝子の光沢が涼しげなもの。
ぎあまんの青妖しきや夜光杯
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