まつたりおうぶライフ

毎日の平凡で程度が低い暮らしについてそこはかとなく浮かび来る無駄な話題、俳句等のブログです。

2017年03月

みほとけは頬に指当て春待てり

息切らし畦登り来て島遍路

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オークションで祖父の画集を落札した。
家にもあるのだが、追想と呼ばれる別冊を紛失してしまい、ここの亡くなった母が残した唯一の文章が綴られているので、この別冊の為に購入した。

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 柘榴と題された母の小文。これを読むと母の声が聞こえてくるような気がする。若い頃は透き通るよい声の持ち主であった。、「この葡萄ももう魅力ないで、後はメロンも、梨も丸いもんばっかりやあ。何ぞ柘榴か毬付きの栗でも捜してきてくれんか。」というセリフで始まる文章は、文体には乱れがあるものの、母親が絵描きの祖父の為に静物画の材料を探しに野に出て、あるいは、家で薔薇や四季の草木を栽培していた昔を思いさせてくれる。

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画集に懐かしい絵が載っていた。早春の小豆島の段々畑。ちょうど今頃の季節だろうなあ。お遍路さんが鈴をチリンチリンと鳴らして通っていた段々畑の小径。まだ、作物は芽を出していないのでただ、鮮やかなブルーの空だけがだだっ広く感じられる場所だった。風景画家は季節とともに暮らし、季節と共に死んでいくのだと思います。母親も向こうでまた、祖父の画業の手伝いをしているのでしょう。

 息切らし畦登り来て島遍路



偲ぶれば弥生の甘さ甘納豆

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 母が急逝して息がつまるようだったが、母親の一番好きな写真をPCで印刷し、花を供えて毎朝、挨拶するようになったら急に気持ちが楽になった。母親が生前可愛がっていた紙雛に甘納豆と備えていました。稔典先生の句には、「三月は甘納豆のうふふふふ」って句があるが、なんかたしか甘納豆が美味しい季節だと思います。

    紙雛に納豆備え母偲ぶ
    偲ぶれば弥生の甘さ甘納豆

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 10月22日におうぶの谷の下り道で足を捻って、腓骨下端骨折(右足首骨折)で、2週間は捻挫と思って捻挫の湿布とサポーターをして、痛み止めを飲んで童子の大津会員大会に参加したが、腫れがひかないので11月中旬頃、医院にいったら、骨折と診断され早速ギブスを巻かれた。手術という方法もあるが保存療法でいくというので2週間ほど様子をみてレントゲンを撮影したらまったく症状は改善されていなかった。ギブスを外して、腫れは引いているので、今度は、超音波を当てて治療するという。病院はルーズなところでサポーターも添え木もくれなかったので、自分で取り外し可能な頑丈なギブスの様なサポーターを購入して固定。超音波を当てると骨折部の接合が4割早くなり、エビデンスもあるということで、3ヶ月程、毎日、通院してアクセラスという照射器で患部に超音波を20分間当てる治療を行ったが、1月末のレントゲンでは全く治癒する兆候がみられないということで超音波は効果がなかったとされて、6週間後に来てくださいということだった。

僕は、諦めきれず、帝人とかその他の治療器を買おうかと思ったが、カネがないので、色々調べるとアメリカのメーカーが販売しているUSPRO2000がアクセラスと同じ周波数1MHZ、パルス間隔は、1KHZ(アクセラス)に対して、この製品は、100HZなので少しパルスの間隔が長いが、効果があるかもしれないと思い購入。骨折の治療よりも捻挫とか肉離れや筋を痛めた場合や肩こりの治療器なのであるが、これを写真の様に足に当ててみることにした。病院での治療が効果がなかった理由をいろいろと考えてみると照射するのが患部の真上からであったことで、もし、骨折した骨が患部の上を覆っていた(骨折部がズレて)ら全く効果がないと思い。骨折部の腓骨下端の斜め下から40㎜の範囲内で少しずつ位置をずらしながら30分間ほど、毎日照射を続けた。

3月6日に医院に行きレントゲンを撮影したら医師が驚いていた。「急激に治ったね。こんなに短時間で骨が完全に接合するのは珍しい。」と喜んでくださった。しかし、家でUSPRO2000で治療を続けていたことは言えず仕舞い。色々と触診した結果、痛みがなければもう通院しなくてよいということで、治癒したとの診断となった。この治療器の値段は2万円(楽天)なので、得したと思いました。

永き日や母の手沢の古典籍

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昨年12月末で亡くなった母親が大量に収集していた古典関係の蔵書を実家から神戸の家に宅配便2便で輸送した。
これは、新潮古典文学集成。この古典全集の特色は、まず、①ハンディなので読みやすいサイズ。②現代語訳では、なく逐語訳であることだろうか。②に関しては、現代語がないので原典の文章をそのまま味わえる。古文読解の実力が付く等のメリットがあるし、現代語訳は、訳者の文学的趣味や主観が入ってくるので、好き嫌いが激しいが、これは、そのような影響を受けない。特に、源氏物語の現代語訳が与謝野晶子から瀬戸内寂聴等まで色々なのが出ているが、どれもこれも時代の状況を理解しておらず、源氏物語を近代文学の価値観、とりわけ女性観を理解しようとするものが殆どで読むに耐えない。それに比べて源氏物語は、関西大学の恩師清水好子先生の校注によるもので校注も逐語訳も的確で読みやすい。実際に源氏物語を読破するので一番、時間がかからず、退屈しないのが新潮古典集成だと思う。
母親の蔵書は、ゴミ部屋と化していた母親の部屋から本を拾い集めなければならず、母親があまり興味が無かったが中世、近世文学は比較的揃って残っていたが、平安朝文学は、源氏物語の第7巻、大鏡、建礼門院右京太夫集が見あたらない。この他にも散逸してしまったものがあるかもしれない。源氏物語の第7巻と建礼門院右京太夫集は、AMAZONで中古本を発注したが、大鏡は、母親が死ぬまで読んでいたので、介護ホームに本が置いてきてあるかも知れない。本居宣長集は、僕がどこかにしまって紛失してしまったかもしれない。全集の本は一カ所に保管しておかないとすぐになくなってしまう。とりわけ、新潮古典集成は、四六版なのですぐに判らなくなってしまうのが難点。
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俳句関係の本はそれ程多くはないが、徐々に読んでいくのがこれから楽しみである。

永き日や母の手沢の古典籍

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