まつたりおうぶライフ

毎日の平凡で程度が低い暮らしについてそこはかとなく浮かび来る無駄な話題、俳句等のブログです。

2017年06月

みほとけは頬に指当て春待てり

鬱蒼と異人のむくろ墓涼し

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鬱蒼と異人のむくろ墓涼し
蝙蝠をよばふ笛吹く窓辺かな
亡き母の幽霊めきて梅雨月夜

半月の深夜、再度公園の異人館まで散歩、蝙蝠が夏の月みてシルエットになるような道を抜けると、外国人墓地、一面の墓標が月の青白い光にただ白々と照らされている中を進んでいくと、不思議な人影をみた。それは母親の幽霊かもしれない。

「捨女句集」

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坪内稔典佛教大学名誉教授を中心とする捨女を読む会編「捨女句集」。捨女とは、寛永十年生まれ、丹波国氷上郡柏原の田家に生まれる。芭蕉よりも11年早く生まれた。29歳の時に『俳諧良材』に初めて句が載る。天和元年に落飾し、元禄元年に庵を結び不徹と庵号を定める。元禄十一年八月十日に死去。

稔典先生は、小西来山句集の時もそうだが、江戸時代の俳人の発掘に積極的だ。戦後の俳句が虚子一色になってしまった時、現代俳句の方向性を求め試行錯誤が行われている。特に女流俳人が現代でどの様な新鮮な表現が出来るかに先生は、興味を持っていらっしゃって船団の会の代表として指導しておられるが、近代の俳人よりも江戸時代の女流俳人の方が、今の人間に比べてずっと濃度の高い人生を生きてきただけあって、興味深い作品を次々と詠んでいるからだと思う。

月のうさぎかつら男の姿かな
花たれてめははなたれぬ藤見かな
いとし子やのせてくらべん宝ぶね
ひいらぎや鬼をとおさぬ戸ばり帳
びしびしと草の戸ざしか霜ばしら
はぎたかくかかげて露の重みかな
夏の月においつく雲の足もなし
遊君かかいどういちの花の顔
つぼめるや草のわずかな花の顔
涅槃会にもかけ離れけりけふの暮れ

江戸時代前期の俳人とは思われない自由な表現に惹かれた。

本当に恐い顔ゐる五月闇

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純白の神馬むかへて祭笛
雨乞いや八本調子神楽笛
竹散りて古塚の影定かなる
本当に恐い顔ゐる五月闇
論文の提出許可や野萱草


源氏物語全文検索データベース

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佛教大学大学院の時に作成した源氏物語全文検索データベース。全文を全登場人物による発話、本文は青表紙本系池田本で、全ての300万本以上のセンテンスが全て品詞分解されており、品詞の種類毎に引けたり、あるいは、自由語による検索が可能。これを通信大学院の2年間で作り上げたが、当時は、通信の大学院生が小泉内閣による規制改革の恩恵を受けて日本で初めて登場し、僕は、その2年目の学生だったので、通学と比べて露骨な差別を受け続けていました。そうして、最後まで差別はやまなかったが辛うじて卒業して、卒論よりも総力を結集して作り上げたこのデータベースの方がその業績にふさわしいと思います。ラベルの絵は、母親が描いたCGを使わせていただいています。

窓開けて生きて居るぞと

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ただたださみだれの蔭となる
あの~先生もう死にさうだピアニシモ
まくなぎの音ばかりゑんま様
自信なくつばめ巣立つ
おちついてもう死ねそうだ
六月の貧乏色にくすむ家
お湯飲みの裏の水垢嗅いでみて
あぢさいの森に近づいて来て
窓開けて生きて居るぞと

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