まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2017年10月

杖増えてまた消えてゆき秋遍路


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贋作と知りて眺めし菊の瓶
(写真は、十四代沈寿官本物です)

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谷の邑沈むるほどや霧の海
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杖増えてまた消えてゆき秋遍路

あんパンのこと、鰯雲のこと、母のこと、


あんパンのコピー
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 母にあげた古語辞典を父親は施設の人に廃棄するように頼んでいたのを返してもらって、今日、開いてみたら、扉の裏のところに挟まっていた写真。きっと施設の人が挟んでくれたのだと思う。これは、介護施設に入った秋にかけて撮影された写真。母の生前最後の写真なんだ。

   在りし日の母笑み給ふ秋団扇



ひとりぼつちになる栗一つ

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干からびし我が臍のをや菊の宿
菊剪りし鋏しやつきり雨上がり
露の世の空分けし雲いくばくか

今度は、父の腰痛と足の激痛。
今まで元気に自活していたら、それも、無理な様子。
これから先が思いやられる。
身寄りがないので、私だけを頼りにされても困る。

ひとりぼつちになる栗一つ

肥満外来に通院して2週間で4㎏。合計5㎏以上の減量に成功

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大肥満天空高く肥ゑて死す

心臓の詰まりゆきたる秋の暮
北国に啄木の碑あり秋の空
(句友の北海道旅行になぞらえて)
白文鳥草の実に首伸ばしけり
(文鳥を飼いたいそれも無理)
手を伸ばしあら届きたる天の川
(子供が天文博物館にて手を伸ばしていた)
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秋風や応挙の虎の髭撫でて
(ちょうどこの時期に応挙展があり、坪内先生と話題になったことが懐かしい)

肥満外来に通院して2週間で4㎏。合計5㎏以上の減量に成功したが、CT撮影を行ったところ、心臓の冠動脈に病変が発見された。心電図異常もこの為とみられる。更に冠動脈造影CT検査が必要に。放置すれば95%の確率であの世行き。

母親が慢性心筋梗塞を煩って、同じ様な肥満体で寿命よりも遥かに短くこの世を去ったので、その事も医師に話したら遺伝も関係あるという。やむを得まい。


諷詠の心まどかに澄みし月

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丘越えて芋名月の照り亘り
諷詠の心まどかに澄みし月
兎寝てわらんべ跳ねる月見かな
母こねし月見団子の美味かりき
名月や絵本の草子もう閉じて

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慈照寺に月は銀箔貼りてゆく


ライター情報

関西大学文学部国語国文学科卒、佛教大学大学院修士課程国文学専攻修了(通信課程)
国学及び近世文学及び書誌学を肥田皓三先生に学ぶ。
趣味は、音楽(ピアノ、ギター演奏) 天体観測(惑星等)神戸市在住。俳句結社童子

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