まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2017年12月

年の火の焼き餅地蔵なりしとぞ

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迦楼羅火の舐めし諸尊煤払
生田社の参道清ら春支度
煤逃げの必要も無く空屋かな
歳末の雪深々と傘地蔵
年の火の焼き餅地蔵なりしとぞ

今年ほど迎春の気持ちが削がれた年はなかった。
母親が昨年末に急逝し、その後の父親が倒れ、闘病、通院、介護、最後は、施設にて正月を迎える羽目となった。施設に入所するまでの段取りに本当に疲れ果ててしまいました。
哀しい年も終わろうとしているが、来年もまたきっとつらい年になってしまうでしょう。

いそいそと天神さまへ仕舞市


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いそいそと天神さまへ仕舞市
金箔の色絵茶碗や仕舞ひ売り
菜の花も既に咲きたる春星忌
二日酔い満員電車やクリスマス
聖夜明け温泉帰りや男女連れ

昨日は電車で酔いつぶれて帰宅にタクシーで数千円かかりました。

寒堯のひかりはまさに回帰かな

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寒堯のひかりはまさに回帰かな
波瀾万丈となりゆく日記買ふ
吹かれ来し風花めきて消ゆるもの
セコイアの大樹は淋し冬枯れて
赤と白まとひて老いてクリスマス

父親は退院して数日で救急車で搬送される日々が三度も続き、そのような異常な日常に心身共に痛めつけられて、ようやく川西鶴の荘の介護ホームに入所となり、落ち着いた日々が戻って来た。寂しさが病の原因だったの集団生活をむしろ歓んでいる父親をみってホッとした。
ライター情報

関西大学文学部国語国文学科卒、佛教大学大学院修士課程国文学専攻修了(通信課程)
国学及び近世文学及び書誌学を肥田皓三先生に学ぶ。
趣味は、音楽(ピアノ、ギター演奏) 天体観測(惑星等)神戸市在住。俳句結社童子

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