まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2019年03月

src_10657979

早咲きのさくら語りておむつ換ゑ

家の隣の老人ホームに早咲きの桜が開花した。
実に美しいが、実際に歩いてみることが出来ぬご老人ばかりなのだろうか。
介護職員の話を聴いて、桜のことを想像するお年寄りの姿を想像してしまいます。


4205e2b6

日かげには春雪のこす庭の石
晴間来てさゑずりもどる丘の道
ふいに鳴る羽音大きや百千鳥
眠りから目覚めしごとく蜂の脚
父もまた同じく摘みて名草の芽



P1090226

虫出しの雷に谷底震撼す
春雷ややはり羽虫の出ずるべく
初雷や屈伸体操ぎごちなく
摩耶山を真白に戻す春の雷
春雹の溶けてぽたりと背中打つ

b8220464


宿雨初収草木濃
群鴉飛散下堂鐘
長廊無事僧帰院
尽日門前独看松

宿雨初めて収まって草木濃し
群鴉飛び散ず下堂の鐘
長廊無事く僧は院に帰る
尽日門前に 独り松を看る
(李渉「題開聖寺」)

早春の山門暗し僧は帰寺
禅客の目に眩しきや風光る


daijirouei01a
 和漢朗詠集の「僧帰寺」こちらは、季節は秋である。



slide_IMG_6185

 ぼんぼりの火影映りて雛の貌

 小さいときからひな祭りが大好きで、人形とかで遊ぶのが趣味で、紙製のひな人形をつくって飾ったりしていた。それも一式でこさえて、段ボールで作った雛壇に飾っていたら、父親によく「もっと男らしくならないと駄目だ。」と叱られたものです。端午の節句よりも桃の節句が好きで、幼時には、小豆島の祖父母の家に2年近く預けられていたが、小豆島の名家のひな人形を祖父にタクシーを呼んでもらってお手伝いさんと一緒に拝見して廻ったことが思い出される。雛飾りで一番、惹かれたのはぼんぼりの優雅さで、本物の江戸時代から雛飾りでは、電気ではなくて、本物の火影で照らす人形があり、それが揺らめいて、一段と人形のお顔が近優りして幽玄にみえたことが思い出されます。