まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2019年07月

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夏帽子ヘルマンヘッセの庭仕事


ヘッセの詩歌に打たれるのは、作りすぎない芸術観というか、ドイツ教養主義の常識によって範囲化された人生観及び日常感の中で、園芸という日常の営みの意義が確定されたことなのだと思います。その印象を詩歌に詠まれて、近代ドイツ歌曲の中心的存在となり、リヒャルトシュトラウスの4つの最後の歌等の作品に浄化されている。飾り気取ったことはなく、平明の日常感を簡素な言葉で詠んだ詩興は高浜虚子が晩年に好んだものと一致していているのだと思います。

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  夏臭き油引き床投票所
  投票の汗でぬるりの机かな
  夏やすみ我五十九歳となり
  早々とむなしき坂や落蝉の
  山間の高みはまだき蝉時雨
  洛風の抹茶庵なる冷房車
  待合も祇園囃子や電車来て

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天神に裏通りあり釣忍
帆船の絵の涼しかり額縁店
鱧包丁売られる辺り鉦涼し
黙々と神輿組みたる男衆
肉筆の絵葉書なるや金魚柄
金継ぎのマイセン皿を縁台に
アロハ着てウクレレ買うや楽器店

俳句結社童子関西句会の七月の吟行は天神橋筋商店街。昔、事務所がこちらにあったので懐かしく吟行したが、飲食店も全く様変わり。観光客向けの店が多くなり、昔ながらの個人経営の喫茶や飯屋が消えている。居酒屋も数が減った。天六は寂れてしまって、むしろ、天三から天五の通りの方が活気がある。商店街の中心が南側に映った感じ。それでも食事は安く、ダイエットの禁を犯して、昼食は、海鮮どんぶりに鱚にぎり寿司、だし巻き卵と赤だしがついて値段は、1024円。


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明星に向かつて漕ぐや涼み舟
端居して星座早見を回しけり

この星座早見は、48年前に母親にかってもらったもので、金属製の丈夫なもの。最近でも販売されているが紙で平面である。これは、天の半球をかたどった鉄製の鍋の様な台に季節の星座絵が描かれている。明日は私の誕生日なので、誕生日の午後7時の空の様子を出してみた。星座早見でこの場所でも2~3等星までは見えたが、今では、光害の影響で1等星しか見えず、淋しい七夕であった。

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シュレッダー文裂きたるや半夏雨
廃屋めくすき間の家や風涼し
風呂茶かけ古墳デニッシュ青々と
甘草の花萎びてきたる独居かな
渺々と揺るる障子や羽蟻来て


今年は涼しいのか七月になってもエアコンは要らない。山の風がぼろぼろの家なのでいくらでも入ってくるので涼しい。パソコンをノートパソコンに代えたら室温が下がった。デスクトップパソコンの電力消費量を調べると700KWもあり、電子レンジ並なので、これを5千円くらいかったボロノートパソコンに代えると途端に涼しくなった。今年は天気もおかしい。10年ぶりに牽牛と織女の七夕をみた。夜空が明るいので銀河などもみえるはずもなく、暗黒の川を隔てて2つの星が離れて光っている。それをはくちょう座のデネブが見守っている感じ。今夏の夜半の空は、東側には土星が、手前には木星が、その右側には、蠍座のアンタレスが光っている。

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