冴ゆる夜に断末魔なる赤色星
最近のニュースによるとオリオン座のペテルギウスに異変が生じているという。異常に光度が落ちている。天文マニアのフィースブック投稿をみても、これまでに比べて大幅に暗くなったという指摘が。恒星は、壮健な時代には、核融合反応で白色に光って大きさも変わらないが年を経ると内部の元素の崩壊が進み巨大化、肥大化して、赤色の星に変わる。それが終わると今度は、更に光度が下がり、再び収縮を始める。最初は脈動となり、その後は、収縮が加速してやがて断末魔の爆発が起きる超新星が起きる。爆発の後は、ブラックホールや白色矮星が出来たりする。
平家星漁火より紅く海の上
ペテルギウスはもう爆発しているかもしれない。六四二光年も離れているから、今の様子が我々にわかるのは六世紀も後。