2020年05月19日 冷酒酌む 瑠璃色の薩摩切子や冷酒酌む星見なば仏法僧の鳴く夜に新緑の香り溶かして川の水山の池卯の花腐し流れ来て谷間に紫蘭囲みし庭の家 通信句会の添削が返ってきたがあまりぱっとしない出来でした。そんな時もあるかなあ。通信句会になって二句会合同と言いながらも参加者が二十名を超えており盛況となっている。世話役の方が大変だと思います。感謝しています。
2020年05月16日 噴水 噴水の影も子供と踊るなり噴水や待ちゐし人も今はなく噴泉の音の残りし帰り道棕櫚咲くやレコード店の窓越に金星の細き涅槃や走り梅雨 これからは暑くなる。家に閉じこもっているのがますますつらくなるが、噴水と戯れていた子供達の姿が目に浮かぶ。金星の句は、今頃、金星は最も地球に近づいており、太陽との離角が縮小しているが、細い三日月のようである。
2020年05月12日 罌粟の花 罌粟の花紅き花びら外れかけかるがると白き靴下白き靴雨粒に目玉重なり金魚玉緑雨かなナイチンゲール像濡れて茶を啜り鵜飼の夜を待つ座船罌粟の花が花の中では一番好き。罌粟の仲間の園芸種ポピーも大好き。床の間の掛け軸の絵も罌粟の花、二輪の上を黄色い蝶がすーーーと飛んでいっている絵にしている。初夏の非常にささやかな風物詩である。
2020年05月07日 初夏の扉 初夏の扉を開けて杣の人今年は、どこにも行けないが若くて元気な時は、いろいろな山に行き、その時に撮影した写真をながめている。これは亡き母が撮影した写真。水平がずれているのが母らしい。