まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

2020年08月

絵草子を開きて伽の夜長かな

浮世絵草紙を冷房の効いた部屋で眺めるのも楽しみ。
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如月真奈副主宰から句集をいただき光栄です。まず表紙の題箋をみて「琵琶行」とあり、佛教大学に在学していた時読んでゐた白楽天の漢詩集「琵琶行」を想起させられた。

杜鵑啼血猿哀鳴
春江花朝秋月夜
往往取酒還獨傾
豈無山歌與村笛
嘔唖嘲唽難爲聽
今夜聞君琵琶語
如聽仙樂耳暫明
莫辭更坐彈一曲



これらの詩句が目に浮かぶようです。句集の内容は、近江での生活の近況を詠んだ句に加えて作者の人生の大きな比重を占めている三十代の生活誌が句に詠み込まれて興味深いし、なんて恵まれた三十歳代なんだろうと思った。僕の惨めな三十代とは大変な違い。

琵琶行や金風詠みし白楽天

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夕闇に京友禅の浴衣かな
子供らの姿も見えず地蔵盆
団欒の声を聴きゐて夕涼み

最近は天気が悪く望遠鏡をベランダに出しても観測が出来ないので、ただベランダの涼しい風に吹かれて佇んでいると近隣の団欒の声が聞こえて独り暮らしの慰めなのです。

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曳かれゆく牛の見あぐる秋空だ

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朝顔の咲いて隠棲めきしかな 桃子

朝顔の蔓惑ひたる垣根かな  強

朝顔に江戸の風情の花ありぬ 強
新涼の風や微かに藻の匂ひ  強


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