2020年11月28日 ミネルウァ ただしくも畑の角なり寒菊はミネルウァや神立風の白き丘感謝祭楽しきミサにゾリステンこころに斜線引き込んで冬夕焼冬薔薇の眠るやうに独り死す貧血がひどくなって体温が34℃しかない。やむを得ずお酒を飲んでいる。腫瘍からの出血が貧血の原因。大きな脂肪腫が大腸を塞いでいる。月曜日に中央市民病院にいき受診。手術なのか内視鏡なのか方針が判る筈。手術ならば入院なのでコロナなので断るつもり。
2020年11月23日 冬の道 真暗なる影染みこんで虫絶ゆる衝立を使いつくして雑居棟ビニールの骸を積みて枯野原葬列の一筋ひかる冬の道冬野来て冬野に消ゆる命かなこれから祖父の命日、母親の命日と続く。4年前の冬の日和の眩しい日に遺影を抱えて葬列の先頭を歩いたことが想い出される。癌が発見されて私も悪性だと腸管が完全に塞がっているのでもう駄目だろう。もう直ぐ、あちらの世界に行けるのか。昨年の脳出血の時にそのまま静かにしなせていただいた方が自分にはよかった。癌で死ぬのと脳出血で意識がなくなって死ぬのとでは、脳出血の方が楽だから。
2020年11月07日 泣いて包まる古毛布 落選の二十句破き冬に入る落選や泣いて包まる古毛布貧血の赤血球や冬の雨今日からは冬の山河や知らぬまま冬の星大シルチスも震えつつ落選はそんなものとは思っていたが、おカネを出して投句したので嫌な思いをした。今年は秋というものがなく冬がやって来た。火星も遠ざかった小さくなって水の底から月をみる様に模様が揺れている。口径20㎝の望遠鏡も活躍の場がなかった。