蒔を割るいもうと一人冬籠  明治26年

薪をわっている妹、律の頑なさや気丈さが伝わってくる。

子規は、そんな律の様子に何か、人間嫌いな部分をも感じていたのかも知れない。
寒くなると、薪がたくさん必要になり、薪割りの仕事も大変になる。時には晴れるかもしれないけれど、ちょうど今頃の様に真冬に入るころには、ことさら憂鬱になる。

冬ごもりというは、そういった意味で現実逃避なんだけれど、薪が燃えて温かい部屋の中では、人間の温かさも感じられる。そういった2つの面が、この句には、上手に表現されている。