杖と杖親しくなりし歳の暮れ
蕪の葉の萎びてをりし道急ぐ
霜除けの日々増えゆくや畦の道
麦の芽のもう伸びて来る土黒し
荒療治腰引つぱられくさめかな

毎日、リハビリに通っている。
歩くのもやっとの人。
みたところ、元気な人いる。

私は、座骨神経痛と診断されて、毎日腰の牽引をしている。

青いカーディガンのお婆さんといつも隣り合わせになる。同じような杖に頼る生活。最初は、こんな坊主頭の変な奴を警戒していたお婆さん。

最近では、親しげに待合室で隣に座ってくる。

お年寄りとは、仕事、あるいは、俳句の会等でご一緒するが、同じ様な痛みを持っている間柄で徐々に親近感を抱き始めている歳の暮れである。