YOUCAN


最近、ユーキャンは方針が変わって、掲示板でのネット句会が出来なくなって残念無念。

ネット句会の方が、実際に句会に出るよりもむしろ、懇切丁寧に教えてくれる先輩もいた。
そのおかげで、俳句もうまくなりかけていたのに、元の木阿弥。

営業優先の方針に変わったのだろう。これは、映像俳句歳時記の宣伝用DVD。面白そうだな。値段によれば買おうと思う。頁をめくって歳時記を調べるのもいいけれど、花鳥風月の場合は、実際に目で追って経験しなければ判らない。だから、句友との吟行は、大きな勉強の機会になる。DVDでもそういったことが出来ない人にとって疑似体験が少しは期待できるのでは。


菜の花といふ平凡を愛しけり  富安風生

佳い句だと思う。菜の花が平凡かと言えば、そうではないのだが、この人には、平凡にみえているのだろう。某結社では、何故平凡なのかというつっこみ(-_-)がされるだろう。

滝落ちて群青世界轟けり    水原秋桜子


これも印象的な句だと思う。でも、うちの句会だと、「群青世界」という部分が概念的で曖昧(-_-)だと指摘されるだろう。もっと具体的に表現しなければ、写生の句ではないから。秋桜子の句は、写生というよりも心象風景を描いている。僕の句風に近いと思う。

つきぬけて天上の紺曼珠沙華  山口誓子

これも「つきぬけて」という部分や、「天上の紺」という表現の必然性を指摘されるだろう。(-_-)
でも、「天上の紺」というのは、曼珠沙華が、平地で咲くよりも、初秋の頃、高原の地域で咲き始める様子を詠んだのだろう。高原や高山から見る空は、青というよりも「紺色」。「つきぬけて」というイメージも高原を思わせる。「登高」という季語があるが、誓子の句は、そういった季節感の重合性を曼珠沙華に託している。これも佳い句だと思う。

これから、開封して、DVDを買うかどうか考えてみたい。