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俳句結社誌「童子」2月号の巻末の「童子新聞」に板藤くぢら氏が平凡社の「俳句歳時記」全5巻のことを書かれているが、奇しくもYahoo!オークションで5巻全揃1000円で出品されていたので、落札した。

値段が値段だけに外箱が一部破損していたり、中身にも染み等が目立つ巻もあるが、実用に差し支えない程度なので、使いたいと思う。この間は、角川の「図説俳句大歳時記」を落札したり、角川の「現代俳句大成」を落札したり、非常に安い値段で俳句関係の書籍が出ているので、貧乏な私には大助かり。

大学の蕉風俳諧の授業で懐かしい井本農一先生や、山本健吉、山口青邨、富安風生、飯田 蛇笏、水原秋桜子等の著名な先達方の監修。

「梅」だけで7頁にわたって解説されており、類句の多さにも唖然とさせられる。

るすに来て梅さへよそのかきほかな  芭蕉
梅が香やしららおちくぼ京太郎     芭蕉
梅が香や朝ゝ凍る花の陰        千代女
白梅や墨芳ばしき鴻臚館        蕪村
月の梅の酢のこんにゃくのとけふも過ぬ 一茶
梅折や天窓の丸い影法師        一茶
板塀や梅の根岸の幾曲がり       子規
傍らに人無き如く梅にあり        虚子
梅折つてかつ散る花や眉の上     碧梧桐
写生して人去る野路の梅淋し      放哉
水滴の凍るゆふべぞ梅にほふ     秋桜子
ためらひて梅の下ゆく芝火あり     たかし
うしろより月のさし来ぬ梅の花     苔水

などなど、類句を眺めるだけでも楽しい内容。

歳時記の梅の頁に折り目かな    つよし