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神にませばまこと美はし那智の滝 虚子


今日は、熊野那智本宮大社にお参りと吟行に行って参りました。
あいにく水荒れ狂う豪雨と言うべき状態で、以前の水害の箇所の通行も難しい程でしたが、無事にお参りを済ませることができました。

み熊野は筍流しの吹きつ方
がわがわと蛙鳴くなり日置川
緑蔭の王子童子を巡りゆき
碧瑠璃の川面もやがて激となり
大水に巌も崩れ苔むすや
萬石の苔踏み越えて大社かな
美しけやし熊野の山と那智の滝
虹の橋消ゆる彼方に補陀落山
滴りて頬濡れたまふ観世音
紫陽花の蕾眺めて下山かな
飴舐めて見上げてをれば桜の実
納経を終えて眺むる夕焼かな
おいづるの名号濡らす青時雨