今回の観音巡礼は、まず、24番札所中山寺にお参り。

ご本尊は、十一面観音菩薩で、安産の観音として篤く信仰されてきた。ご本尊は、インドの勝鬘夫人を写したものとされています。
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白鳥塚古墳の石室は、暗くて不思議な感じがしました。

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白鳥の塚の岩室底冷えて
寒晴れや大中姫の石の棺

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冬日影五百羅漢の顔照らし
金色の水煙眩し冬の空

晴れ晴れと中山寺の師走かな
杖たてて納め観音参りけり

山門をくぐったところに真紅のピラカンサが一際目を惹きました。
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山門をくぐりてみればピラカンサ

次にお参りしたのが、25番札所の御嶽山清水寺、このお寺は、兵庫県加東市の山奥にあります。
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なにか、山奥にふさわしくないような新しい山門をくぐれば、落ち着いた伽藍が広がります。本堂(大講堂)は、古めかしい感じ。ご本尊の千手観音様が拝めますし、根本中堂では、十一面観音様が安置されています。

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清水寺はもともと、この地に水が出なかったのが、観音様をお祀りしたところ、豊かな水に恵まれたということで、その由来となった井戸がひっそりと佇んでいました。

藁葺屋根の下に暗い井戸があり、その井戸に顔映せば3年の寿命が延びるとか。


冴え冴えと沸きいでたるや滾浄水(こんじょうすい)
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この日は暖かく境内に桜の花が帰り花としてあちらこちらに咲いていました。

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帰り花聖観音も微笑みて
 
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その後は、東条湖で昼食後、暫く散策。


昨日まで色を遺すや冬紅葉
時折は時雨るる風や東条湖
冬の湖(うみ)寂しきばかり遊覧船


最後にお参りしたのが、番外の花山寺

このお寺の近くには、有馬富士があり、その形など、本物富士山に酷似。宝永火口にそっくりな出っ張りまで再現されています。

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花山寺は、花山天皇(寛和元年~二年在位)に所縁のあるお寺で、この天皇は、17歳の時に即位し、その後、藤原兼家の陰謀により、無理矢理に都のはずれの元慶寺で落飾させられました。出家し、法王になった後は、徳堂上人が観音霊場三十三カ所の法印を石棺に納めたという伝承の通り、中山寺で、法印を発見し、三十三観音霊場の巡礼を行い、各霊場で詠まれた歌が御詠歌として遺されています。

ご詠歌に詠まれし富士や冬の霧

もともとは女人禁制のこのお寺麓の坂で院をお慰めするために十二人の女官たちが琴を弾いたという言い伝えがあり実際にきわめて質素なお墓が枯れ野に埋もれて残っていました。

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実際の弘徽殿の女御(花山院の妻)、それに侍従していた12人の女官のお墓は、くずれそうな石の柵の向かうで、平安時代の五輪塔の周囲に小さな石のかけらの様な粗末な女官のものと伝えられる墓石が、囲む様に置かれていました。


琴弾きの坂にかかるや冬紅葉
上郎の女官墓なれど寒烏
冬耕の畑のほとりに女官塚
琴の音の絶えて久しく山眠る

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白菜を干したる向かう院の墓
丹波にて観音巡りも年納め
旅に病んで枯野に消ゆる杖の音


当日は、右脚が痛み、杖をついて、しかも痛み止めの薬が切れてくると、脂汗が出てくるほと脚が痛みました。
もう閑かにしてゐたいです。