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西国三十三観音霊場巡りももう大詰め。
今回は、28番成相寺、29番松尾寺をお参り。
成相寺は、麓に古代の丹後地域の要であった国分寺跡やあるいは、 籠神社が麓にある急峻な山を800メートルばかり昇った上にあり、空中伽藍のようで、そこから天橋立の全景を雪舟が描いた図の様に遠望することが出来る。天橋立の手前の海は、与謝の海、隔てられた向こうは阿蘇の海と呼ばれている。それを分けている天橋立は実に神秘的な存在。

橋立を東からみたのが雪舟観、南側からみたので龍天観と呼ばれており。たしかに橋のたもとからみる橋立は、海の中にうねっていてあたかも龍が天に昇るような印象を与えてくれる。


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大江山ふみて越えれば春の波

龍天に天橋立うねりけり
はしたてや二海隔てて朧なり
海かすみ雲にも見えて浮く橋と
彼岸西背に受け画くや雪舟図

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春潮にほそく溶け消ゆ砂州の喉

橋立や雀隠れの数多かな
砂州渡るよすがとなれば松露掻
廻る橋春のうしおを招き入れ

落椿与謝の夕日を惜しみけり

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春日や文殊の輪影踏み巡る
大仰に喘ぐようなる眼張かな
壺焼の腸をかじればじやりじやりと
巡礼も浅蜊の飯の昼餉かな
神仏の交じり給ふや花の寺

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残雪を踏みて滑りし松尾寺
馬観音秘仏なるてふ花芽立つ
春泥にまみえて売りし露天かな
幾段も棚田を下りて春の水
納経帳表紙も擦れて春彼岸