山岡蟻人氏の句集が届いた。

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素晴らしい無為自然の句。

作者の「耕す」ということへの信念と思いやりが素朴な句に結実している。
「耕す」という行為には繊細な優しい感性が実は必要なんだよって。
農民の無駄のない動きの中には、生活や自然への鋭い洞察が感じられる。
そんな蟻人氏の様な句境に達するまでに私にはどれほどの年数が必要なのか。

山岡さんと出雲の句会では、相部屋、同室だった。
前回、この宿屋に来たときに倒れられて九死に一生を得たという。
そんな経験をして一層、命というものへの思いやりが深まったんだろうなと思った。

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ところで、有馬の句会の後は、心が沈みがちで残念。
最近は、全然、良い句が出来ず、芭蕉の発句集を楽しんでいる。

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白湯飲みて心閑かな菊の花
初霜や献花の棚も色褪せて
後にまた後の月かな杯重ね
仕舞屋の雨戸朽ちてや夷講
白葱を切りたる音や宵の闇