昨日は、山陽電鉄明石から各駅停車で数駅のところにある東二見にある御厨神社で梅見。
菅原道真が太宰府に流される時に逗留した場所と伝えられ、天神信仰(牛頭信仰)の地。梅の花が一面に咲いていて、関西では、大阪城公園、京都の今宮神社を除けば、ここが一番かなあ。江戸時代から続く岡本の梅林よりもこちらの方が風雅がある。
御厨の名の由来は神宮皇后東征の折、海の幸を活かした神饌を供応したことが由来と言われている。
現在では、船乗りの神、金比羅大権現も祭られている。瀬戸内から畿内への海路交通の要所として栄えた。浪速津から難所の明石海峡を乗り越えて、ここで停泊する船が多かったのだろうか。
京都や大阪の梅は、品種改良がされているが、ここの梅は、道真の時代そのままの原種に近い素朴な梅ばかりで、それが、古びたる社に相応しい気品を与えている。
亡き母や珈琲飲んで梅の花
たちなおれよ言われなお垂れ梅
梅の香を胸一杯に遊ぶ子等
東風吹かば合格祈願の絵馬揺るる
梅が香にいにしへ偲ぶ能舞台
貴人(あてびと)袖の香りや梅の花