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昨年12月末で亡くなった母親が大量に収集していた古典関係の蔵書を実家から神戸の家に宅配便2便で輸送した。
これは、新潮古典文学集成。この古典全集の特色は、まず、①ハンディなので読みやすいサイズ。②現代語訳では、なく逐語訳であることだろうか。②に関しては、現代語がないので原典の文章をそのまま味わえる。古文読解の実力が付く等のメリットがあるし、現代語訳は、訳者の文学的趣味や主観が入ってくるので、好き嫌いが激しいが、これは、そのような影響を受けない。特に、源氏物語の現代語訳が与謝野晶子から瀬戸内寂聴等まで色々なのが出ているが、どれもこれも時代の状況を理解しておらず、源氏物語を近代文学の価値観、とりわけ女性観を理解しようとするものが殆どで読むに耐えない。それに比べて源氏物語は、関西大学の恩師清水好子先生の校注によるもので校注も逐語訳も的確で読みやすい。実際に源氏物語を読破するので一番、時間がかからず、退屈しないのが新潮古典集成だと思う。
母親の蔵書は、ゴミ部屋と化していた母親の部屋から本を拾い集めなければならず、母親があまり興味が無かったが中世、近世文学は比較的揃って残っていたが、平安朝文学は、源氏物語の第7巻、大鏡、建礼門院右京太夫集が見あたらない。この他にも散逸してしまったものがあるかもしれない。源氏物語の第7巻と建礼門院右京太夫集は、AMAZONで中古本を発注したが、大鏡は、母親が死ぬまで読んでいたので、介護ホームに本が置いてきてあるかも知れない。本居宣長集は、僕がどこかにしまって紛失してしまったかもしれない。全集の本は一カ所に保管しておかないとすぐになくなってしまう。とりわけ、新潮古典集成は、四六版なのですぐに判らなくなってしまうのが難点。
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俳句関係の本はそれ程多くはないが、徐々に読んでいくのがこれから楽しみである。

永き日や母の手沢の古典籍