新緑の目に浸み入るや開演前
ハンケチで汗拭いつつ喫茶かな
プログラム開き歓談白き靴
クロークに夏帽預け席捜す
我が席はオルガン前や夏の宵
昨日は、関西フィルハーモニーの第301回定期演奏会。大阪、福島のザ・シンフォニーホール。日本で最初のオーケストラコンサート専用ホールが完成したのが、1982年のことで今から37年前。そのこけら落としのコンサートから様々な演奏をこのホールで聴いてきた。大阪のコンサートホールでは、このホールが最も音がよい。いずみホールはウィーンのムジークフェラインホールを模しているというが、大きさが小さすぎて大編成の曲には向かない。
当日の演目は、第1曲は、ハイドンのシンフォニーで疾風怒濤期の初期の作品。2管編成の小規模な作品。2曲目は、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲、3曲目はベートーヴェンの交響曲第4番であった。
ピアノ協奏曲のアンコールにリストのラ・カンパネラが演奏されて本編よりも拍手が大きかった。
ハイドンの交響曲を短夜に
聴き入りて扇子も止まりコンチェルト
涼しさやラ・カンバネラの音の粒
ベートーヴェン清和の響き第四番
演果てて家路たどるや月涼し
大阪のシンフォニーホールまで鈴蘭台から往復で3時間四十分。帰宅したら午前様だった。