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家刀自は仏となりて草の市
乗り換えを待つ人増えし秋団扇
山合の大学生は秋団扇
新涼の二上駅に下車の人
初風の二上山を分きて吹く

年に三回の節季があり、大三輪山の老夫婦の店を訪れる。日刊新聞の記事を書き、購読料の集金まで1人でやっているが、28年間お付き合いして来た家の老婦人がつい最近亡くなれられたことを奥様のお話で知り、落胆というか、この夏の厳しさというものを感じた。