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春の宵に能楽の笛拍子合
存問の句境を染めて枸杞の茶葉
終日に句の推敲す春障子
達筆の卒塔婆を眺め春彼岸
鬼籍には入らぬ春や彼岸餅


世の中気鬱のことなど多かれどさながらに日々を過ごすも鬱鬱たる心境になり果てぬべし。さすれば、春の宵の麗らかなる心根に帰すれば様々なうれしく楽しき想い出浸りて句を作るのもよし、笛を吹き楽の音に馴染むもよしとせぬ。拍子合とはその境地の我が暮らしなり。