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雨雲の向こうの空は星祭
彦星の静かに光る夕の空
世の中に逢えぬ人あり星もまた

星祭、七夕は秋の季語。平安朝では、乞巧奠の行事が行われた。冷泉家の乞巧奠の行事。俊成、定家と七夕の供宴がこの家では続けられて来た。


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花園天皇宸記には、「乞巧奠の琴柱の為、女房六條参る。其の次に聊か琴を弾ぜしむ。院亦琵琶を弾ぜしめ給ふ。兼高篳篥を吹く。朗詠並三曲。了りて即ち乞巧奠なり。院の御方の乞巧奠、この御所に於いて行はる。廣義門院の乞巧奠、建長元年大宮院御産百日の内に依りとめらるるの由、説藤申さしむる間、略せられる。乞巧奠了り、親王の方に於いて例の如く庚申會。一向狂事なり。時々朗詠・今様等有り。」とある。乞巧奠の後は、庚申会が続いた。庚申の日、青面金剛、または、帝釈天、神道の猿田彦神を祭り、徹夜で過ごした。眠ってしまうと、三尸が身体から抜け出して、天帝に罪科を告げられて命の短くなるから眠らないようにしなければならない。