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雪舟の庭園広し巌凍てて

水墨画で有名な雪舟は吉備の国の豪渓を幼時になんども訪れ、水墨画の感性を磨いたとされているが、その世界を庭園にも表現した。雪舟作の庭園が島根県やその他の地域に残っている。ちょうど嵯峨流古庭秘伝が成立して流布した時期に当たる。禅宗の庭園が完成するまでには期間が残されており、折衷型の庭園を作庭している。石の選び方や立て方等は、作庭記や嵯峨流古庭秘伝との関連も伺われ興味深い。夢窓疎石の思想の流れも窺われる。また、雪舟の水墨画にみられる構図とか岩の配置などは作庭術も参考にされている思われる。

佛教大学の講座で有名な作庭家である重森 三玲氏のお孫さんに今、作庭思想史について教わっているが、興味深いことも多い。雪舟は、明の国に渡って水墨画の技術を習得したといわれるが、やはり、中国の山河の景観をつぶさに体験することで作庭や水墨画の境地を学ぼうとしたのだと思う。