まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

カテゴリ: 今日の5句

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風鈴の音色を聞きて選びけり
風鈴の音の消ゑ果てて虚ろかな
風鈴の数多架かりて縺る音
風鈴のさざ波色に響きけり
風鈴を愛する友も今は亡く

沖縄の風鈴を初めてみたが独特の硝子が使用されており、実に涼しい音で響くので一個買い求めて来たが、実際に軒下に吊してみれば、音が大きすぎる。梅雨空も晴れぬままで夏の青さが恋しい。

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笹百合や稚児行列を見送りて
笹百合や今は昔の御伽譚
笹百合や植物園の裏側に
百合咲きていたずらめくや児の歩み
裏窓に百合一輪の風雅なる

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 上つ世のあはれを偲ぶ蛍かな
 みささぎや御霊のごとく蛍舞ひ
 亡き母に遇ひたるごとく蛍の夜
 ほうたるに一つ魂ひ交じり飛ぶ
 ほうたるや白き女に手を引かれ
 

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南海に青き遺跡や鑑真忌
戒律の息吹く伽藍に青き蛇
荒はえや三手先組の堂内に
青葉して摩訶毘盧遮那の座像染む
五月雨や黙する御像目閉じて

鑑真忌であるが、今年は、ご開帳はないと聞く。残念。昨年に唐招提寺金堂の大修築を終えて始めて御像のご開帳である筈が、国難とも言うべき悪性の疫病の為に見送られたには誠に残念である。なんども渡海に失敗し、南海に投げ出された鑑真和上。それでも諦めずついには視力を失った鑑真を讃える芭蕉の句がよく引き合いに出されるが、芭蕉の句以上のできばえの句は他にはみられないのでこんな句をつくっても意味がないことはわかっている。昨日、童子六月号が届いた相変わらず俳句は低迷している。こんなことでないだろうかと思うが下手だからずっと続いているのだと思う。視力を失っても渡海を諦めなかった和上の心ばえにあやかりたいものである。

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塩飴の甘辛きこと芒種来て
金星や芒種の空に果つること
土掘りも土も疲れし芒種かな
色白き腕を洗ひて芒種の夜
石仏の傍の草田も芒種めき

 もうあっという間に六月になった。大阪も夜の街も徐々に普段通りに戻りつつあるし、緊急事態宣言までは高値の花であった居酒屋も客数の減少で隙いている席に座りゆっくりと冷酒を嗜んでいる。