まつたりおうぶライフ

三流の暮らしについての無為自然の話題、俳句等のブログです。

カテゴリ: 今日の5句

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春の宵に能楽の笛拍子合
存問の句境を染めて枸杞の茶葉
終日に句の推敲す春障子
達筆の卒塔婆を眺め春彼岸
鬼籍には入らぬ春や彼岸餅


世の中気鬱のことなど多かれどさながらに日々を過ごすも鬱鬱たる心境になり果てぬべし。さすれば、春の宵の麗らかなる心根に帰すれば様々なうれしく楽しき想い出浸りて句を作るのもよし、笛を吹き楽の音に馴染むもよしとせぬ。拍子合とはその境地の我が暮らしなり。


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うりざねやひな人形の姫の顔
江戸のひな唐衣の裳の深き紅
亡き母の写真に添へて紙の雛
逝きて知る人のこころぞ桃の日に
探梅や魯山人焼きに香のもの

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如月の水のごとくの出逢ひかな

如月の剃刀に負け紅き肌
如月や大酒呑みの旅寝かな
如月の言の葉羽織る齢かな
如月や兎の耳の片折れて

如月になり、新たな気持ちで清々しい早春の筈が重苦しい伝染病の来訪神の災いに惑わされる。桜井の大神神社では厄病退散の神事・祈祷が講ぜられて、そのご利益のあることをただ願うばかりである。

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父はまた肋に罅や鎌始め
落日を惜しむ刹那や稲を刈り
この棚田山田錦なむ刈り終ゑて
同じやうに足萎ゑてをりいぼむしり
紅芙蓉かたぶく先に川の風


私が倒れていた時、父親も転倒して肋骨に罅をこしらえていた。おかしな共通点があるものだ。写真は救出される時の様子。退院後1週間で歩行が可能になり、父親の施設を訪問。以前より歩行に時間がかかる様になったが、回復がかなり速い感じです。

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障子貼る御寺の座敷明るきや
秋場所の行司の声は伊之助の
碧梧桐かろみをとるや鬼貫忌
吹きさらすやまじの風に伊豆の人
初鴨や摩耶の高嶺を越えて来て

ここ数日の残暑が酷くエアコンを付けっぱなしで眠ってしまい秋風邪にかかってしまった。喉がガラガラする程度だが、冬には滅多に風邪を引かないのに夏から秋にかけてよく風邪にかかってしまう。FBでは、寺の障子を張り替えた記事が知人のお坊様が書き込まれていたので句ににさせていただいた。秋場所は日本人となった白鳳がなんと初日黒星という波乱の展開。鬼貫忌は碧梧桐が定めた忌日らしい。坪内稔典先生が柿衞美術館にて記念句会をすることでしょう。東国は台風直撃で大変でした。昨夜は、こちらは月が煌々と出ていた。早朝、散歩に出るとこの時間が涼しくて野鳥の天国なのか谷筋の道のあちらこちらに鳥の影が過る。森林公園の長谷池に鴨が飛んできていることだろう。