埋み火を甦らせて腸焼けり
黄さんとコリアの街やちゃんちゃんこ
色柄の蒲団に埋もれ眠りねこ
起こし炭かほり広げて店開ける
キムチ漬けいやはや辛き歳暮かな
童子関西句会、コリアンタウン吟行、いやはや寒さと脚の痛みとの闘い。以前は、鶴橋商店街は、単なる地元のコリアンの人の為の商店街であったけれど、今では、観光客に主眼が置かれ、チャングムの写真を飾ったり、韓国宮廷料理風食堂等が出現、商魂たくましい。また、キムチ、トッポッキ、ホットク、チヂミ、キンバ韓国風巻きずし)等を店頭で買って、試食用のベンチでゆっくり味わうことが出来るようになり、朝食のモーニングは、ソルギと韓国茶、昼食は、この様なもろもろの総菜類に埋もれて、お腹は膨れあがるばかりであった。
今日の5句
窓硝子曇らしてみや冬の景
冬雲の流れ揺れたる梢かな
寒禽の交わりなるや血の玉子
漱石忌前夜は殊に寒くなり
顔見せも一人足らぬや竹矢来
猫よりも遅れていくや冬帽子
粛々とけふも茹でてし寒玉子
寒牡丹見上げて紫煙女子学生
女子大の坂を登りて雪だるま
枯れ庭に青さ残して薔薇の苗
粛々とけふも茹でてし寒玉子
寒牡丹見上げて紫煙女子学生
女子大の坂を登りて雪だるま
枯れ庭に青さ残して薔薇の苗
因果経名残の紅葉釈迦囲む
貯水池のむかうに残る紅葉かな
杖無くて杖有るやうに冬枯野
小春日や鳩の死骸をみつけをり
さえざえと見上ぐる空のとほきかな
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